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乳歯の役割について

 人間の歯は、中学校低学年までに、それまでの乳歯が全て抜け落ちて永久歯に生え変わります。どこも悪くないのにポロリと抜け落ちますが、なぜこんな事が起きるのでしょうか。一言でいえば、乳歯がこれ以上どんなに頑張っても、その人のあご骨の成長に追い付けなくなるからです。乳歯が生え初めるのは生後六ヶ月くらいからで、三歳くらいで生え揃います。といっても、乳歯は永久歯のように上下16本ずつの32ポロリではなく、10本ずつ、全部で20本しかありません。乳幼児のあの小さなあごにはそれでちょうどよくて、これ以上の本数だと歯をもっと小さくするしかありません。それでは歯の機能を失うし歯自体の耐久性にも影響します。そして遅くとも13才頃には、あごの骨は子ども時代とは比較にならないほど大きく育ています。こうなると、今までエナメル細胞を補充し続けて自ら成長し、必死であごの成長を追いかけてきた乳歯も、ついにもうこれまでかと断念するしかなくなるます。歯と歯の間に隙間ができ、20本のままではよほど巨大な歯でなければ間に合いません。増やすなら思いきってリニューアルした方が合理的だと言うわけです。この時、もうあご骨は成長しないのだから必要ないというので、エナメル質細胞は消失してしまいます。永久歯が一度抜けると生えかわらないのはそのためなんです。

監修者情報

院長 小西 勇人

略歴
昭和62年3月 : 昭和大学 卒業
昭和62年4月 : 歯科医師免許 取得
平成2年3月 : こにし歯科医院 開院

所属学会
一般社団法人 東京都東村山市歯科医師会 会長
東京都東村山市学校歯科医会 会長
東京都東村山市学校保健会 副会長
東京都東村山市立第三中学校 歯科校医
東京都学校歯科医会 参事
東京都歯科医師会 参事
東京都歯科医師会 代議員
東村山市 保健福祉協議会委員
東村山市 介護認定審査会委員
多摩北部医療センター運営協議会 委員
多摩小平保健所歯科保健推進会議 委員
東村山市保育料等審議会 委員
北多摩北部二次保健医療圏地域災害医療連携委員

久米川駅徒歩3分の歯医者
こにし歯科医院
久米川駅徒歩3分の歯医者こにし歯科医院

〒189-0013
東京都東村山市栄町2-21-12
武蔵第二ビル3F

【月・火・金】 9:30~12:00/15:00~19:00
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